Marshallsに日本語があるかぎり


2012~14青年海外協力隊員としてMarshall Islandsで日本語を教えていました。マーシャルのあれこれ、日本語教育事情などいろいろ綴っています。
by jpt-in-Marshall
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‘幸せの経済学’を観て

facebookにも書きましたが、JOCAの施設でもある神奈川国際研修センターで開催された上映会に行ってきました。

私が住む埼玉県から2回越境して2時間かけ、初めての相鉄線に乗り、さらに駅から歩いてたどりつくことができました。

小旅行ですよね(笑)

学生のころもこういうことをやりましたが、30過ぎてからもやっちゃう私って、ワカイんだかバカいんだか・・・

今回私が見たのは‘幸せの経済学’という経済のグローバライゼーションに対するローカライゼーションを唱える映画です。



監督は経済学者でもあるヘレナ・ノーバーグ・ホッジさんというかたで、彼女はヒマラヤの奥地ラダックという西洋の消費文化が30年前まではいっていなかった地域にも長く住んでいた方でもあります。

そんなラダックも欧米系の企業が参入したことにより、それまで自給自足の自立的で、精神的にも豊かさを保っていたラダックの人々の価値観、経済感覚が一変してしまいました。

ラダックの昔の人はこう言いました「ラダックに貧しい人などいない」

しかし、今となっては同じ人がこういうのです。

「私たちは遅れていて何も持っていない。だから援助してください。」

幸せとは何なのでしょうか?

豊かさとは何なのでしょうか?

現在はグローバライゼーションが進み、というか進み過ぎて飽和状態になった感があります。

globalという言葉は一見internationalといったニュアンスを持ち、聞こえがよいのですが、
あらゆる面で弊害を生み出しました。

世界の画一化、各国や地域の文化の破壊
一握りの権力者に富が集中するというピラミッド的な構造
(特にアメリカの○○とか●●とか▽▽とか・・・実名は出しませんが)
カネが政治を牛耳り、そのカネの甘い蜜に夢中になり、人々の真の幸せや豊かさを無視した社会構造
小規模農村や地元企業の破壊、環境破壊、生態系の破壊
増加する一方の失業者たち
そして人々の心の破壊

スラムの人々はこう言います

「おれたちだって、好きで物乞いをやってるわけじゃない。おれたちに土地さえ与えてくれたら、必要な分は自分で作るさ。だって今までってそうやって生きてきたんだから」

以前教えていたクラスにいたインド人の学生を思い出します。

彼はIT関係の仕事で来日していた人で、とても明るく内向的で競争的なお年頃の欧米女子が多く、やややりにくいクラスの中でムードメーカーとしてとてもありがたい存在の学生さんだったのですが、

ある日の休み時間、彼がこんな話をしてくれました。

「私の実家はfarm(農家)です。私も農業が好きで、本当は農業がやりたいです。でも結婚するためには農業じゃあだめなんです。結婚するため(の自立と経済力)にITに入りました。」

もちろん今の経済活動や通信技術などを否定するつもりはありませんが、既に資源はそこをつき始めているし、原子力発電も継続は非現実的な気がします。

再生可能なエネルギーやそれぞれの地域の人が互いに協力し合って必要なものを自ら生み出したりするローカル化が今後の打開策となるでしょう。

映画の中では日本の辻真一さんのお話や埼玉県小川町の取り組みなども紹介されており、ただ理念だけを熱く語るだけではなく実践の具体例まで示してくれたのでとても良いなと思いました。

約70分にこれだけの要素が組み込まれているドキュメンタリー映画はそうありません。

私自身、この映画でJOCVとしての活動を終えてからの方向性が見えてきた気がします。
訓練所に入る前に、日本を出る前にこの映画を見ることができて本当に良かったです。

現在は各地で自主上映会が行われているので、公式サイトでチェックしたりfacebookでいいねをクリックすると上映会情報が流れるので、ぜひとも一度見ていただきたいなと思います。

幸せの経済学オフィシャルサイト日本語版

幸せの経済学公式サイト英語版

そのほか関連する映画情報はこちら↓↓↓

第4の革命
ドイツを脱原発に導いたドキュメンタリー映画です
自然エネルギーの可能性と実践例が非常にわかりやすく描かれています

THRIVE
富の集中、権力者たちの陰謀的世界構築、地球エネルギーなど全体的に捉えられる映画です

by jpt-in-Marshall | 2012-03-19 12:17 | これからの世界のことを考える
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